マルソリ・ラボ
言語学、音声学、日本語、韓国語など。
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말소리 58号
大韓音声学会の学会誌『말소리』の最新号(58号)がとどきました。今回は、ほとんどが医学・障害学と工学系の論文で、言語学的な音声学の論文は一つだけでした。その一つは、マレーシア語とインドネシア語の母音の分析。韓国語音声学に関する論文はありませんでした。
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H*とL+H*/normalとemphatic
今参加している勉強会の一つで発表の順番がまわってくるので、最近読んだLadd and Morton (1997) を取り上げることにしました(この論文については、以前の記事の中でまとめました)。それでここのところ、この論文をざっと読み直し、ハンドアウトを作ってました。

そんな中で気になったことが一つ。ずいぶん前の記事の中で書いたことが、もしかしたら誤解なのかも、ということです。そこでは、こんなことを書きました。

L+H*とH*に関しては、Ladd (1996)やLadd and Morton (1997)が、範疇的に異なるのではないという議論をしています。


今日思ったのは、Ladd and Morton (1997) が扱っているnormalとemphaticの間の範疇性の問題と、L+H*とH*に関する問題は別の問題なんじゃないかということです。一方で、Ladd (1996) は、L+H*とH*に関して確かに論じていたと思うのですが、、、(記憶がちょっとあやふやですが)

ついでに言うと、英語のダウンステップに関するPierrehumbertとLaddの間の議論も、私の頭の中では上の問題とごっちゃになっています。

関連する論文を丁寧に読み直していけばわかることでしょうが、今はなかなかそちらの方にまで手がまわりません。そもそも、英語のイントネーションに関しては専門外ですし。誰か親切な人が教えてくれるかも…と、あわい期待を抱いてここに書いてみました。

カウンタの変更
カウンタの設定を変えてみました。「二重カウントする」から「しない」へ。これまでは、同じ人が同じ日に複数回アクセスしたり、さかのぼって記事をいくつも読んだりした場合、そのたびごとにカウントしていたわけですが、それではアクセスの実態をあまり反映していないような気がしたので。つまり、本当はたいして読まれていないのに、カウンタだけがやたらと増えているような気がしたわけです。設定を変えたので、今後はカウンタの増え方が落ち着くはずです。

ついでに、カウンタの画像も変えてみました。カウンタの画像が変えられるということも、今日はじめて知りました。

Google Scholar 日本語版
今日気がついたのですが、以前は英語版だけだったGoogle Scholarに日本語版ができてました。他の言語もいくつかできています。韓国語版は残念ながらまだありませんが。
Google Scholar 日本語版

Google Scholarとは、かの有名なGoogleのサービスの一つで、学術論文の検索に特化したものです。検索されるのは主として学術論文。もし検索結果の論文がネット上で利用可能であれば、その論文へリンクもしてくれます。つまり、目当ての論文にすぐにたどりつけるわけです。さらに面白いのは、「引用元」(Cited by)というもので、その論文を引用している他の論文を知ることができます。この引用元の数が、検索結果表示の際のランキングに影響しているようです。

さて、Google Scholarの日本語版では、日本語で検索でき、日本語で書かれた論文を検索結果としてちゃんと表示してくれます。前々から日本語版もあったらいいのにと思っていたので(なにしろ自分がこれまで書いた論文の大半が日本語なので)、とてもうれしいです。

そんなわけで、さっそく試してみました。とりあえず自分の名前を検索。ヒットしたのは4件。その内訳は、
・自分の論文:1
・他の人の論文(私の論文を引用している):2
・自分のハンドアウト:1(私がかつて授業で発表するために作り、せっかくなのでネット上に載せておいたものです。なぜかこれがランキングの1番目でした。)
私がこれまで発表した論文はもっともっとたくさんあるので、検索される率はまだかなり低いです。

ついでに、『言語研究』とか『音声研究』とかいった、私の専門分野において主要な学術誌も検索してみました。検索される数は少なく、どれも[citation]という表示がついています。これはつまり、その論文自体はネット上から見つからないが、その論文を引用している他の論文があるということです。

結局のところ、現在はまださほど有用なものではなさそうです。でも、まだベータ版だし、ネットの世界の変化はとても速いので、今後どうなっていくかはわかりません。いずれにしても、ヒットする論文の数はどんどん増えていくでしょう。それだけじゃなく、例えば自動翻訳のサービスなどと結びついたとき、日本語で書いた論文でも、日本語のできない人の目にとまるようになったりとか。日本語―英語の間ではまだまだ難しいかもしれませんが、日本語―韓国語の間だったら、そんなに遠い将来のことではないような気がします。

テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術

PraatによるExperimentMFCの結果の集計
6月27日の記事Praatによるdiscrimination taskの結果の集計について書きました。その後、ちょっとやり方がわかったので、それについてのメモ。

Praatでは、ExperimentMFCの結果はResultsMFCというオブジェクトになります。ここから、Collect to TableでTableオブジェクトを取り出せます。さらに、
・刺激音の種類ごとにExtract rows
・回答ごとにExtract rows
・Get number of rowsで数を数える
これをスクリプトを使って繰り返せば、全ての結果を数え上げることができます。ただし、ある刺激音のある回答の数がゼロの場合、エラーが出るのが難点。エラーが出たらOKをクリックすればいいだけのことですが。でも、もうちょっといい方法があればいいのですが。

それでも、とりあえず今はこの方法でやっています。結果を図にするときに使うソフトにあわせ、出力の仕方を工夫すれば、図の作成までそれなりにスムーズに持っていけそうです。

松本教授事件から思うこと
海外にいると日本のニュースがどうもよくわかりません。もちろんインターネットでいろいろと見ることはできるわけですが、そのニュースに対する世間の反応とか、そういうものを感じることができないのが、残念なところです。

今気になっているのは、早稲田大学の松本教授の事件。記事はいろいろありますが、例えば以下の毎日新聞の記事とか。
クローズアップ2006:早大教授・研究費不正使用 研究費集中が誘発要因

研究にはお金がかかります。ただ、言語学の場合、かかるお金は自然科学系と比べてごくごくわずかです。私の場合、いちおう「実験」を行うぶん、他の言語学者よりはお金を必要とする方かもしれませんが、実験もフィールドワークも行わない多くの言語学者にとって、かかるお金といえば本代と学会に出かける旅費ぐらいでしょう。そんなわけで、巨額な研究費とは縁の遠い言語学者にとっては、今回の事件はあまり関係がないことかもしれません。

ただ、はたして本当に関係のないことだろうか、とも思います。スケールが全然違うにしても、ある部分では似たようなことが起きていないだろうかと。つまり、本来研究が第一であり、そのために研究費があるはずなのに、いつのまにか研究費を獲得することそれ自体が目的化し、めでたく研究費を獲得した時点で、さてどう使おうかと困ってしまい、つまらないことに使ってしまうようなケースはないだろうかと。もちろん、今回の事件のように私的に蓄財してしまうような例は知りませんが。

全体として研究費が余っていると言っているのではありません。足りていないところも間違いなくあります。言いたいのは、研究費の審査、配分の仕方に問題はないだろうか、ということです。

この事件に関して、興味深く読んだのは以下の二つのブログです。

柳田充弘の休憩時間:白昼堂々の早稲田大学教授
「本来の研究能力にふさわしくない、巨額の研究費をとることを画策して、手にした研究者がどのようになっていくか、一つの例ではないでしょうか。」とのこと。

Y日記:松本和子教授事件の背景と教訓
「選択と集中」の政策を批判しています。「何でも大型化・重点化すれば、成果があがるというものではない。」その通りだと思います。

今回の事件はいろいろな問題を示唆していそうです。そして、その根は私の想像が及ばないくらい深いところにあるのかもしれません。

アクセス急増のなぞと晋州
ここ最近このブログともう一つのサイトのアクセスが増えていて、なんでだろうと思っていたら、有名な国内言語学関連研究機関WWWページリストの新着に私のサイトが紹介されていました。でも、昔から私のサイトはこのリストに掲載されていたし、移転した際にもちゃんと連絡してURLを変えてもらったのに、今になってなんでまた「新着」なのか?…よくわかりません。

ともかくも、ブログのカウンタが勝手に増えている間、私はインディアナの吉田さんにくっついて慶尚南道の晋州に行ってきました。晋州というところは、慶尚道のアクセントについて知っている人にとっては、それなりに有名なところかもしれません。この方言については、大江孝男氏が調査報告をし(「晋州方言のアクセント型について」『言語研究』71, 1977)、その後この報告をもとに上野善道先生が5型アクセントという解釈を示しています(「N型アクセントの一般特性について」1984)。

大江氏の論文には「人口約13万人といわれる小都市」とありますが、今では人口は30万人を超えているようです。街の雰囲気は韓国の他の都市とあまり変わらず、普通の地方都市といった感じでした。まあ、日本だって、どこの都市に行ってもさほど大きな違いはないかもしれませんが。ともかく、名物のユッケビビンバが食べられて、もう一つの名物(?)の晋州方言を聞くことができたので、とても満足です。

旅行の詳しいことは、きっと吉田さんがブログに書いてくださることでしょう。

テーマ:韓国旅行 - ジャンル:旅行

韓国と韓国語に関するいくつかのサイト
最近見つけた韓国と韓国語に関するサイトです。

Korea in my heart
最近はじめて(韓国式の)花札(韓国語で화투)を教わって、それをおさらい(まじめすぎ?)しようと思って探しあてたサイト。韓国の花札について、知りたいことが全て書いてあるすばらしいサイトです。

初級までの朝鮮語 初級から先の朝鮮語
在日本韓国YMCAなどで教えてらっしゃる白宣基先生のサイト。実を言うと私、大学院生の頃、在日本韓国YMCAの韓国語講座を受けていました。白先生の授業を受けたことはありませんが、YMCAの発表会のようなもので演劇(春香伝)の主役に抜擢(?)され、白先生に演技の指導をしていただいたことがあります。なつかしいですね、、、

テーマ:韓国語 - ジャンル:学問・文化・芸術

インテンシティーの正規化
実験に使う刺激音の大きさをそろえるためにどうするべきか?
こんなことを考えていたのですが、Praatのメーリングリストの過去記事を検索したら、あっさり答えがみつかりました。

http://uk.groups.yahoo.com/group/praat-users/message/1307

Modifyの中にScale peakとScale intensityというのがあります。
Scale peakは振幅の最大値を指定した値にそろえるというもの。一方、Scale intensityはインテンシティーの平均値を指定した値にそろえるというものです。

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