マルソリ・ラボ
言語学、音声学、日本語、韓国語など。
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Praat: F0をドットで描く
Praatにおいて、PitchオブジェクトからDrawでF0曲線を描くと、通常は線になってしまいます。線ではなくドット(点)で示すにはどうすればいいんだろうかと前々から思っていたのですが、、、今日わかりました。

PitchオブジェクトからDrawを選択するのは通常と同じ。ここで、Drawを押して現れるメニューの中から、Speckleを選択します。これで、ドットによるF0曲線が描けます。

こんな機能、前からあったかなあ…?新しく加わったのか、それとも今まで単に気がつかなかっただけなのか、、、
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大韓音声学会 2006年秋季学術大会
大韓音声学会の大会のスケジュールが発表されました。

일 시 : 2006년 11월 17일(금) - 11월 18일(토)
장 소 : 서울대학교 (엔지니어하우스/멀티미디어강의동)

요약문 제출 : 10월 16일(월) 까지
발표 여부 통보 : 10월 23일(월)
완성 논문 제출 : 11월 6일(월) 까지


以前の記事で、韓国音声科学会の大会と同じ日のようだと書きましたが、違ってました。

韓国音声科学会 創立10周年記念大会 (2)
前回の記事で韓国音声科学会の大会のことを書きましたが、もっと詳しい案内が来ました。

일시: 11월 11일(토)
장소: 부산외국어대학교 중강당

- 논문제출: 10월 5일까지
- 논문심사: 10월 10일까지
- 심사결과통보: 10월 17일까지
- 완성논문제출: 10월 20일 ~ 25일까지

韓国音声科学会 創立10周年記念大会
韓国音声科学会の大会の日時と場所が、学会のウェブサイトに出てました。

-일시: 2006년 11월 11일(토)
-장소: 부산외국어대학교 중강당

大韓音声学会の大会も11月11日だといううわさを聞きましたが、、、どうして同じ日にするかなあ…?

分散分析と多重比較
多重比較は分散分析をやって有意差が出た主効果に対してやるものと思ってましたが、以下のページを見るとそうでもないようです。

SPSS 入門: 値の比較(星野祐司氏)平均値の多重比較

このページによれば:

分散分析の主効果が有意である場合に事後比較を行うとする考え方があります。一方,分散分析と事後比較は目的が異なる分析であるので,それらを区別し,分散分析が有意であるかどうかにかかわらず事後比較を行うという考え方もあります (Howell, 2002, pp. 372-373)。

とのことです。

J. Jun et al. (2004)
Jongho Jun, Jungsun Kim, Hayoung Lee, and Sun-Ah Jun (2004) The prosodic structure of Northern Kyungsang Korean. Proceedings of Speech Prosody 2004, Nara, Japan.

例によってマインドマップを。

J. Jun et al. (2004)



慶尚北道方言のピッチパターンと韻律構造を扱った論文。被験者が慶尚北道のどの地域の出身なのかは書いてありません。字数制限が厳しい学会発表のため、しょうがないのでしょうか、、、

内容は、以前にこのブログでまとめたKenstowicz and Sohn (1997)とかなり似ています。そこでは、この方言にダウンステップとアップステップがあると書いていますが、同じことがここで取り上げる論文にも出てきます。ただし、この論文は、音韻論的な考察が中心のK&Sとは違い、実験をしっかりやっている点が特徴的です。

先行研究との注目すべき違いは、final+doubleの連結において、doubleが低くつくという先行研究の結果とは異なり、高くついている(つまり、他と同様にアップステップを起こしている)という点。これについて著者らは、世代差か方言差によるものかもしれないと書いています。

さらに、実験結果のうち、興味深いものをいくつか。
・Finalは緩やかに上昇する。
・Initial, doubleも語頭のピッチは低く始まる。ただし、penultやfinalほどは低くない。
・アクセントの後の下降は一定である。(語末のLまでinterpolationするわけではない)

この方言の韻律構造に関しては、イントネーション句(句末にboundary toneがおかれる)、中間句(ダウンステップ、アップステップのドメイン)、韻律語の三段階をたてています。



なお、Jun Sun-Ah氏のホームページを見るかぎり、この論文の改訂版がJournal of East Asian Linguisticsに載るようです。

音声学のための録音機器 (1)
よく、他の研究者から録音機器について聞かれることがあります。新しく購入したいんだけど、何がいいんだろうかと。

実のところ、私自身、音声学が専門とはいえ、こういうことにはあまり詳しいわけではありません。これまでは、実験室に備え付けられているものをただ使ってきただけなわけで。それなのにそういうことを聞かれるものだから、ちょっと困ってしまうわけです。私がそういうことに詳しそうに見えるのでしょうか?

最近もそういうことを聞かれたもので、ちょっと調べてみました。以下はそのまとめです。ご意見や実際に使用された感想など歓迎します。

なお、全般的に、以下のものを特に参考にしました。
日本音声学会の音声学セミナー:音響音声学入門 ― 音声学のための音響学 ―(2005年3月26日、講師:荒井隆行氏)
英語音声学掲示板(牧野武彦氏)の「録音技術」のスレッド

MD・DAT


録音機器として一般の人がまっさきに思いつくのは、MDでしょう。MDは、広く普及していて、さほど高価でなく、手軽に録音できる機器です。でも、MDには問題があります。それは、MDが、長時間の音声を小さなディスクに記録するために、音声を圧縮しているという点です。つまり、私たちの耳による聞こえ方においては重要でない部分に関し、その情報を変えるような処理が施されているわけです。

このことは、普通に音楽を楽しむ分には問題ありません。問題ないような部分を変えているわけですから。しかし、音声学においては、話は別です。聞く上で問題がなくても、音響分析の際には、そこが問題になってくる可能性があるわけです。そのため、音声学の録音において(特に音響分析に耐えうる録音をしたい場合)、MDはあまり推奨されていません。(ただし、分析する内容にもよるようですが、、、まあ、とりあえず避けておいた方が無難なことは確か。)

そこで、これまで広く推奨されてきたのが、DATというものです。DATというのは、Digital Audio Tapeの略で、非圧縮で高音質の録音ができることを大きな特徴としています。
【参考】
ウィキペディア:DAT

ところが、、、
ここへきて大きな変化がありました。2005年末に、業務用を除き、DATの生産が終了してしまったのです。私のところに相談が多少来るようになったのも、こういう背景があるのでしょう。これまでは音声学の録音=DATだったのに、DATが購入できなくなり、いったいどうしたらいいのかと。

調べてみると、DATにかわりうる録音機器はいろいろあるようです(だからこそ、DATはその使命を全うできたのでしょう)。ポイントは、「非圧縮」という点。以下に紹介するのは、そういったものです。

メモリレコーダー・WAVE/MP3レコーダー・リニアPCMレコーダー、etc.


このてのものを総称としてなんと呼べばいいのかわかりませんが、、、非圧縮で録音でき、何らかの媒体(メモリカード)に保存、USBによるパソコンへの転送が容易なものです。

まずは、マランツ。
前述の音声学セミナーや英語音声学掲示板にはPMD670が紹介されていますが、現在はPMD671になっています。
D&M Professional - PMD671
メーカー希望小売価格が144,900円ということで、個人で買うにはかなり高いです。

もう少し小型で安価なのが、PMD660。
D&M Professional - PMD660

【参考】
ポータブルデジタルメモリレコーダー マランツPMD660/PMD671(Arcadia)
ポータブル デジタルメモリレコーダー(マランツ PMD660/PMD671)とAcousticCoreによる音声分析ソリューション(Arcadia)

次に、ローランドのEDIROL。
音声学セミナーで紹介されていたのが、R-1。
R-1 WAVE/MP3 RECORDER R-1 WAVE/MP3 RECORDER
(2004/11/19)
ローランド
この商品の詳細を見る

R-1はアマゾンで在庫切れになってますが、後からR-4、R-09といった新製品が出ています。

R-4 4チャンネル・ポータブルレコーダー&ウェーブ・エディター R-4 4チャンネル・ポータブルレコーダー&ウェーブ・エディター
(2005/03/11)
ローランド
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やや大きめで、値段もマランツのPMD671並みに高い。でも、いろいろなことができそうです。
【参考】
Roland : EDIROL ビデオ機器: R-4
吉田健二 東北アクセント報告:録音の新兵器1

一方、小型で価格的にも手ごろなのが、R-09。
R-09 24bit WAVE/MP3 RECORDER R-09 24bit WAVE/MP3 RECORDER
(2006/04/28)
ローランド
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フィールドワークにはこういうのが適しているのではないかと思います。

実は私も、知人に頼まれ、一時帰国中にこれを探しました。ところが、秋葉原で数件まわった限り、どこも品切れ、入荷未定(2006年8月末のこと)。店の人の話では、人気が高いそうです。
【参考】
Roland : EDIROL 製品情報 R-09
サンプル音源付き!ローランドの「EDIROL R-09」でライブの“生録”に挑戦 / デジタルARENA
吉田健二 東北アクセント報告:録音の新兵器2

つづいて、SONY。
PCM-D1というものが発売されています。
PCM-D1 リニアPCMレコーダー PCM-D1 リニアPCMレコーダー
(2005/11/21)
ソニー
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これもなかなか高い。というか、今まででいちばん高いです。でも、下の製品情報を見ると、なんだかとても欲しくなってきます(宣伝にのせられすぎ?)。
【参考】
Linear SONY: PCM Recorder

最後に、M-AUDIO。
MicroTrack 24/96という製品が出ています。
M-AUDIO モバイルデジタルレコーダ MicroTrack24/96 MMT M-AUDIO モバイルデジタルレコーダ MicroTrack24/96 MMT
()
M-Audio
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これは、上に紹介したEDIROL R-09を買いにいったときに、店頭で偶然見つけたものです。基本的には、EDIROL R-09と同じようなもののよう、、、
【参考】
M-AUDIO - MicroTrack 24/96 - プロフェッショナル2チャンネル・モバイル・デジタル・レコーダー

Hi-MD


上でMDは音声を圧縮するのでよくないと書きましたが、実は圧縮しないタイプのMDもあります。比較的最近登場した、Hi-MDというものです。これで非圧縮のリニアPCMモードで録音すれば、音響分析を行う上でも基本的に問題ないはず。価格的にも手ごろ。
MZ-RH1 S Hi-MD ウォークマン MZ-RH1 S Hi-MD ウォークマン
(2006/04/21)
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SONY Hi-MDウォークマン シルバー [MZ-RH10S] SONY Hi-MDウォークマン シルバー [MZ-RH10S]
(2005/03/10)
ソニー
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【参考】
SONY: Hi-MD

ひとまずここまで。
(2)につづく予定。

Kenstowicz & Sohn (1997)
Kenstowicz, M. & H.-S. Sohn (1997) Phrasing and Focus in Northern Kyungsang Korean. MIT Working Papers in Linguistics 30, 25-47.

以下はこの論文の内容をマインドマップでまとめたもの。(サムネイルをクリックすると画像を見ることができます。)


Kenstowicz & Sohn (1997)


慶尚北道方言の韻律句形成とフォーカスについて扱った論文です。慶尚北道方言と一口に言っても、方言差があることが予想されるので、この論文のインフォーマント(第二著者)がどこの出身なのか、知りたいところですが。

第1節では、本題の前段階の分析として、アクセント、ダウンステップ、アップステップについて扱っています。アクセントに関しては、体系そのものは他の論文(例えば羅聖淑 1974)と同じです。ただし、羅聖淑(1974)は、HH...のタイプ(K&Sの言うところのdoubled)のうち、第1音節が長母音のものとそうでないものを異なるアクセント型とみなしていますが。

おもしろいのは、ダウンステップとアップステップの話です。これまでアクセントの削除(あるいはdelinking)と捉えられてきたものが、実はダウンステップないしアップステップなんだということです。

第2節では、この方言の韻律句境界がXPの左端に置かれていることを示し、これに対するOTの制約ランキングをTruckenbrodt (1995) に基づいて示しています。

第3節がメインとなる部分。ここでは、この方言におけるフォーカスに伴うピッチパターンに関し、Truckenbrodt (1995) の制約では捉えられないことを示し、新たな制約を提案しています。Truckenbrodt (1995) の制約とは以下のようなものです。


Focus: If F is a focus and DF is its semantic domain (essentially the clause), then the highest prominence in DF will be within F.


これで捉えられないのは、例えば動詞句の目的語にフォーカスを置いたときに、アップステップによって後続する動詞にピークが現れるような現象です(フォーカスのある語よりもその後ろの語の方がピッチが高くなるというのは、現象それ自体とてもおもしろいですよね)。そのため、著者はAlign-Focusという制約を提案して解決しています。つまり、フォーカス語の左端と韻律句の左端をそろえろ!という制約です。

del.icio.usをブログに組み込む
ソーシャルブックマークというものをはじめてみました。簡単に言えば、自分のブックマークのリストをネット上に公開し、他人にも見られるようにするというもの。同じページをブックマークしている他人のリストも、簡単に見ることができます。
参考までに: ウィキペディア:ソーシャルブックマーク

ソーシャルブックマークのサービスにはいろいろあって、何がいいのかよくわからなかったのですが、とりあえず使い始めてみたのは、del.icio.usというもの。

さらに、del.icio.usにおける自分のブックマークを、このブログに組み込んでみました。この方法については、以下のブログがとても参考になります。
パリ・ボルドーを行き交うフランスの恋人~ワイン~ - del.icio.usをblogに組み込む方法 -

そんなわけで、今日から左側にmy del.icio.usというのが加わっているはずです。

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