マルソリ・ラボ
言語学、音声学、日本語、韓国語など。
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図が意味すること ― ソウルの発音と慶尚道の発音
先ほど示した図について,誤解のないように少し補足を。

韓国語を多少知っている人であれば音声記号からわかると思いますが,ここで示したのは韓国語のピッチ(音の高低…要するに,アクセントとかイントネーションのこと)です。"마늘 먹는다고 했다."を2通りの発音の仕方で発音してもらった場合について,"마늘 먹는다고"の部分だけを切り出してみて示しています。

でも,これを見て,「へー,韓国語のピッチってこうなんだー」と単純に理解しないでください。確かに韓国語ではありますが,これは慶尚南道の方言の場合です。ソウルの人の発音は,ピッチに関して言えば,これと全く異なります。

ソウルの場合にどうなるかは,というと…
いろいろなバリエーションが考えられますが,ありがちなパターンとしては,おそらく,
마늘:低→高  먹는다고:低→高→低→高
のようになるでしょう。そして,먹는다고の第2音節の高に関して,2通りの曲線でその高さに大きな違いが見られるでしょう。
それと,ソウルは慶尚道ほど高低の落差が極端ではないでしょう。

この文を実際にソウルの人に発音してもらってみたわけではありませんが,だいたい予測できます。どうしてそんなことがわかるのか気になる方は,ぜひ最近出版された『韓国語教育論講座第1巻』を購入なさって,私の執筆した箇所(の特に後半)を読んでいただければ,その一端が理解できるかも・・・なんて,こんなところでも宣伝をしてみたりなんかして。(なお,私の書いた箇所はともかくとしても,韓国語を学問的に扱う者にとって,この本は全体としてとても価値が高いと思います。執筆者に加えていただけただけでも光栄だ,というのが正直なところです。)

前の記事では,図の内容が重要ではなく,作り方を示したかっただけなのですが,内容が気になる人もいるかもと思って,ちょっとだけ補足してみました。

テーマ:韓国語 - ジャンル:学問・文化・芸術

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