マルソリ・ラボ
言語学、音声学、日本語、韓国語など。
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Clark (1973)
Clark, Herbert H. (1973) The language-as-fixed-effect fallacy: A critique of language statistics in psychological research. Journal of Verbal Learning and Verbal Behavior 12. 335-359.

聴講している授業で薦められていたので,ざっと(飛ばしながら)読んでみました。言語研究における統計の使い方に関する古典的論文だそうです。



心理学や心理言語学で言語を扱う場合に,これまでの研究の多くは,被験者を変量効果(random effect)とする一方で,言語に関するもの(語,句,文など)は固定効果(fixed effect)としてきた。しかし,それは間違いであって,言語もまた変量効果にしなければいけない。・・・というのが基本的な主張です。このような間違いを著者は,"language-as-fixed-effect fallacy"と呼んでいます。

この論文では,いくつかの論文を例に,固定効果とされた語の要因を変量効果として計算しなおした場合,有意とされたものが有意でなくなってしまうことを示しています。



この論文は心理学者や心理言語学者を主な読者として想定していると思いますが,私がやっているような実験音声学,実験音韻論的な研究にももちろん当てはまるはずです。複数の文を複数の被験者に読んでもらって,F0なりその他の音響的特徴なりを測定するわけです。そこで用いる文は,その言語における全ての文ではありませんから,当然,変量効果です。

このように変量効果が二つ(例えば,被験者と語)の場合,より複雑な統計学的手法が必要となってきます。困ったものです。

で,その具体的な手法については,論文の中に書いてあります。授業では,その他の最近提案された方法も教えてくれました。後で試してみようと思っています。

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