マルソリ・ラボ
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Bybee (2002)
Bybee, J. (2002) Word frequency and context of use in the lexical diffusion of phonetically conditioned sound change. Language Variation and Change 14, 261-290.

前回の記事以来lexical diffusionのことが気になって読んでみました。




青年文法学派によれば,音変化は例外なく起きる。しかし,実際にはそうとは限らないということが,Wangら(Wang 1969, 1977, Wang & Cheng 1977)によって明らかにされた。彼らによれば,長い時間をかけて語ごとに生じるような変化があるという。この問題は,Labov (1981, 1994) によっても扱われた。彼によれば,音変化には二つのタイプがあるという。一つはregular sound changeである。これは,漸進的で音声的に動機付けられ,語彙的・文法的条件がなく,社会的意識に影響されないものである。もう一つはlexical diffusionで,Wangによって明らかにされた現象がこれに相当する。これは単語におけるある音素が別の音素によって突然置換された結果であるという。しかし,このようなLabovの分類に対し,実際には音声的レベルでの変化でもlexical diffusionが起きるという議論がある。

この論文ではまず,漸進的で音声的な変化においてもlexical diffusionが生じており,それが頻度の影響を受ける ― つまり,高頻度の語に先に変化が生じる ― ことを,アメリカ英語におけるt/dの脱落などを例にとって示している。

さらに,こうしたケースがexemplar modelによって説明できることを論じている。




後半のexemplar modelの話は,関心のあるところではありますが,今回はパス。おおまかなところは知っているつもりですが,後でじっくり勉強しようと思っています。

この次の記事で,exemplar modelのことをもう少し書きます。

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Exemplar-based modelというのは,音韻論・形態論の領域において比較的最近出てきて,急速に影響力を増している(ように,私には思える)理論です。...
2008/03/04(火) 08:11:34 | マルソリ・ラボ
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