マルソリ・ラボ
言語学、音声学、日本語、韓国語など。
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ひとまず実験終了
ここ最近取り組んでいた実験がひとまず終了しました。ソウル(+京畿道)方言話者と東京(+その周辺)方言話者を対象とした知覚実験。今まで以上に被験者の数を必要とする実験でした。

ソウル方言話者については、被験者集めは簡単でした。なにしろ、研究室の人たちがふだんからソウル方言話者を対象とした実験をしょっちゅうやっているわけで、その人脈を利用すればいいわけです。実際、私自身が被験者集めに動かずとも、あっさり必要な人数が集まってしまいました。日本にいた頃ソウル方言話者を探すのに苦労していたのを思うと、これはとても驚くべきことで、韓国に来てよかったと心から思いました。

反対にたいへんだったのが、東京方言話者探し。何しろ、こちらでは普段会うのは韓国人ばかりで、日本人や在日韓国人との接点がほとんどないのです。道端で日本人(もしくは在日韓国人)とおぼしき人を見かけることはしょっちゅうありますが、見ず知らずの人にいきなり話しかけるのもあやしいですし。

そんなわけで、まずとった手段は、
【手段1】数少ない知り合いに紹介してもらう。
これが、知り合いの知り合いへという具合に輪が広がり、少しずつ人が集まり出しました。協力していただいた方々にとても感謝しています。

同じ時期に、
【手段2】学内の掲示板に募集のビラを貼る。
ということもしてみましたが、こちらはあまり効果がなく、来た連絡はごくわずかでした。

さて、ここまでで全て集まったというわけではありません。探しはじめて気がついたのですが、
・東京出身者の割合は案外少ない(いちおう日本でいちばん人口が多いはずなのに…)
・韓国に来ている日本語話者は、なぜか女性が圧倒的に多い(語学に興味を持つのは女性が多いということ?それともヨン様効果?)
…ということのようです。特に問題は2番目でした。今回の実験の被験者は男女同数にしようと計画していたので、男性がなかなか見つからなかったわけです。

そんなわけで、募集の行き詰まりを打開するため、次の手段に乗り出しました。
【手段3】インターネットを利用する。
まず目をつけたのは、
在韓日本語教師メーリングリスト
日本語教育に関する話題ではないので投稿するのをちょっとためらったのですが、他に適当なところを思いつかず、思い切って投稿してみました。
さらに、投稿を見た方に教えていただき、
ソウル日本人会(Seoul Japan Club)
というところの掲示板にも出してみました。

結果は…インターネットの力というのはすごいですね。視点を変えれば、おそろしいとも言えるかもしれませんが。非常に多くの方々からご連絡をいただきました。その多くはやはり女性だったのですが、実際のところ女性に関しては募集を出した直後に必要な人数を確保したため、結果として多くの方にお断りのメールを出すことになってしまいました。男性に関しては、しばらく難航していたのですが、こちらもなんとか集まりました。(メールでご連絡いただいた全ての方々にお返事を差し上げたはずですが、もしかしたらコンピュータに関する何らかのトラブルか、あるいは私の単なる手違いで、返事の届いていない方がいらっしゃるかもしれません、、、なにしろ、本当に多くの方々にメールをいただいたのです。)

今回の実験、研究とは別の面でもとてもよい経験になったと思います。被験者募集の過程での、いろいろな人とメールのやり取り。さらに、被験者として実際に来ていただいた方とは、実験の合間にいろいろ話をしたり。そうして気づかされたのは、いろいろな人がいろいろな動機を持って日本から韓国に来ているのだということです。なんだか、とても励まされる気がしました。

専門という狭い世界の外には違った視点があるんだということにも、改めて気づかされました。例えば、被験者を東京とその周辺の出身者に限定するということ。専門外の人にとっては、必ずしも理解しにくいことかもしれません。このことについては、また別の機会に書いてみたいと思います。

ともあれ、ひとまず実験は終わりました。これでよしとするか、追加のデータをとるか、方向を転換するか、、、ここまでの結果をまとめてから考えてみたいと思います。

被験者として来ていただいた方々、被験者の募集に協力していただいた方々に心から感謝いたします。

テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術

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