マルソリ・ラボ
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J. Jun et al. (2004)
Jongho Jun, Jungsun Kim, Hayoung Lee, and Sun-Ah Jun (2004) The prosodic structure of Northern Kyungsang Korean. Proceedings of Speech Prosody 2004, Nara, Japan.

例によってマインドマップを。

J. Jun et al. (2004)



慶尚北道方言のピッチパターンと韻律構造を扱った論文。被験者が慶尚北道のどの地域の出身なのかは書いてありません。字数制限が厳しい学会発表のため、しょうがないのでしょうか、、、

内容は、以前にこのブログでまとめたKenstowicz and Sohn (1997)とかなり似ています。そこでは、この方言にダウンステップとアップステップがあると書いていますが、同じことがここで取り上げる論文にも出てきます。ただし、この論文は、音韻論的な考察が中心のK&Sとは違い、実験をしっかりやっている点が特徴的です。

先行研究との注目すべき違いは、final+doubleの連結において、doubleが低くつくという先行研究の結果とは異なり、高くついている(つまり、他と同様にアップステップを起こしている)という点。これについて著者らは、世代差か方言差によるものかもしれないと書いています。

さらに、実験結果のうち、興味深いものをいくつか。
・Finalは緩やかに上昇する。
・Initial, doubleも語頭のピッチは低く始まる。ただし、penultやfinalほどは低くない。
・アクセントの後の下降は一定である。(語末のLまでinterpolationするわけではない)

この方言の韻律構造に関しては、イントネーション句(句末にboundary toneがおかれる)、中間句(ダウンステップ、アップステップのドメイン)、韻律語の三段階をたてています。



なお、Jun Sun-Ah氏のホームページを見るかぎり、この論文の改訂版がJournal of East Asian Linguisticsに載るようです。

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