マルソリ・ラボ
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Selkirk (2002)
明日の勉強会で以下の論文を扱うということなので、今日その予習をしました。(なにしろ、英語の論文を見ながら韓国語で説明を聞くので、予習をしておかないとなかなか理解できません。)

E. Selkirk (2002) Contrastive FOCUS vs. presentational focus: Prosodic evidence from right node raising in English. Proceedings of Speech Prosody 2002 (Aix-en-Provence). 643-646.

論文タイトルの中で、一箇所だけFOCUSと大文字になっているのは、誤字ではありません。2通りのフォーカスを区別しているのです。contrastive FOCUSは典型的にはL+H*が現れると言われているもので、presentational focusはH*が現れると言われているものです。

この論文で報告している実験の重要なポイントは、2通りのフォーカスが文末ではなく文中に現れるような分析資料を用いたという点です。より正確に言えば、フォーカスの置かれた箇所よりも後方にピッチアクセントを持つような文を用いているということです。

このような文を用いることでSelkirkが発見したのは、2通りのフォーカスによって、ピッチアクセントの現れ方が異なるだけでなく、その後に来るedge toneの現れ方も異なるということです。つまり、contrastive FOCUSではL-が現れるのに対し、presentational focusではedge toneが現れないとのこと。

この結果は、syntax-phonology interfaceに関する理論的な議論へとつながります。ただ、このへんはよくわかりませんでした。というか、どうせ読んでもわからないだろうと思い、ほとんど読み飛ばしました。そもそも、英語のイントネーションのことはよく知らないし、syntax-phonology interfaceのこともよくわかりません。

ところで、上に書いたようにSelkirkが文中という環境にこだわったのは、文中と文末で現れ方に違いがあるからのようです。つまり、文中で検討してはじめて、edge toneの違いが出てくるわけです。そのへんは、2.3に書かれています。

L+H*とH*に関しては、Ladd (1996)やLadd and Morton (1997)が、範疇的に異なるのではないという議論をしています。このへんの議論と、文中か文末かというのは、関係がありそうです。Laddは文中/文末に関して何か言っているのかな…後で確認してみます。

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今参加している勉強会の一つで発表の順番がまわってくるので、最近読んだLadd and Morton (1997) を取り上げることにしました(この論文については、以前の記事の中でまとめました)。それでここのところ、この論文をざっと読
2006/07/31(月) 00:01:36 | マルソリ・ラボ
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